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お客様の声:Miele 全自動洗浄機

中央大学 柿山様

[G7883CD]現行モデル PG8583CD

ご研究内容

理工学部生命科学科では、生物学の基礎から、食品・化粧品・製薬などへの応用、さらには地球環境や生物の進化までと幅広い範囲での教育を行っています。
実習では、酵素反応などの生化学実験、分子生物学実験、細胞をもちいた生理学実験などを行っています。

大学・学科名
中央大学
理工学部生命科学科
柿山様

所在地
東京都文京区

お客様HP
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/science_subject09/index_j.html

弊社が取り扱っている全自動洗浄機は、検査・分析業務を請け負われている検査センター様や、企業の研究開発部門・品質部門様などで多くご使用いただいておりますが、最近では大学様でご使用いただけるケースが増えてきております。
今回はその一例として、中央大学 理工学部 生命科学科 柿山様にお時間をいただき、学生実習をご担当されている中でのご苦労や工夫されている点、また洗浄機がどのようにお役に立っているかについて、お話をお聞きしました。

さっそくですが、洗浄機のご使用目的を教えていただけないでしょうか。

私は教育技術員として、学生実習の準備、指導を行っており、洗浄機は実習で使用したガラス容器の洗浄に使用しています。

いま学生さんが70名おり、試験管であれば一回の実習で約1,000本使用します。これら実習で使用した試験管1,000本や、そのほか大量のガラス容器を洗浄機で洗っています。


実験室風景 ひとテーブル8名

一回の実習で試験管が1,000本とは、とても多いのではないでしょうか。

そうですね。かりに試験管1,000本を手で洗うとすると、その作業自体が正直とても大変です。

また実習で使用している試験管は、予備を合わせても2,000本弱です。 実習は毎週火曜日、水曜日に行いますし、一回の実習で1,000本使いますので、実習が終わったその日の内に洗って乾かしてしまわないと、次の実習までに間に合いません。

けっこうタイムプレッシャーがきついんですね。ちなみに火曜日、水曜日の実習は、何時から何時までなのでしょうか。

実習の時間は午後1時から午後5時50分までです。
もし洗浄機が無ければ、実習が終わった夕方から、1本1本の試験管を手とブラシでゴシゴシと洗って、すすいで・・・を繰り返すので、洗いが終わるだけで夜になっちゃいます。洗浄機がなかったら・・・、正直どうなっちゃうんだろうとも思います。
でも洗浄機があるので、その心配もありません。
実習が終わった夕方からでも、洗浄機に試験管をセットするだけで試験管1,000本の洗浄、すすぎ、そして乾燥までを行ってくれます!
機械に洗浄をお任せして、私はその間に次の実習の準備をすることができるわけです。


実習で使用した試験管 漬け置き中


洗浄機に試験管をセットしている様子

なるほど、洗浄機のおかげで、試験管1,000本を手洗いする時間を軽減し、かつ洗浄機が洗浄している間は手が空くので、その時間を有効に使えているわけですね。

そうなんです、だから洗浄機が止まると困るんです!(笑)


実習が終わったあとの後片付けや、実習のご準備がそんなに大変とは、今回話を伺って初めて知りました。
ところで、洗浄機があるとないとでは、実習の内容に影響が出るのでしょうか?

道具の制約がない中で実習が設計できる、また考えてもらう実習が組める、というのがまずは大きいと思います。

たとえば試験管1,000本を手で洗うのは、実際問題かなりきついです。もし洗浄機がなかったら、先生にお願いしてディスポ容器を使った実習内容に変えていただかないと、とてもやっていけないと思います。

でもいまは洗浄機がある。

だからたとえば、つい昨日も酵素反応を見るために吸光光度計を使った実習を行いましたが、ディスポ容器を使用せずに、大量のガラス試験管を使って反応を直接目で見ながら実験を進めることができました。もちろんディスポ容器にも透明のものがありますが、滅菌できないものが多く、微生物を使った実習でも、やはり大量のガラス試験管を使わざるを得ません。なので、大量の試験管を一度に洗えることは、とても助かります。

なるほど、情けない話ですが、洗浄機にそんなメリットがあるなんて初めて知りました(笑)。
ところで先ほどおっしゃっていた、「考えてもらう実習」とはどういうことでしょうか?

例えば、同じ実験でも n=1 ではなく n=3 と、一つの実験でもサンプル数を増やして比較してもらうことで、統計的な意味を考えてもらう実習を組むことができます。
実習では一実験台に8人で、二人一組で実習をしてもらいます。この二人一組でだいたい30本の試験管を使い、複数のデータを出すよう実験をしてもらっていますから、学生さんには誤差の意味を考え、データの有意性などを考えてもらう実習を提供できているのではないかと自負しています。

研究所様などでは、よくディスポ容器をお使いになりますよね。お聞きしていると、実習でガラス器具をメインで使うのは、何かしら一種のこだわりのようなものがおありにも感じるのですが、そんなことはないのでしょうか。

企業の研究所などでディスポを使うのは、間違いなくスピードのためです。とにかくどんどん実験し、結果を出さなければならない。そのためにコストをかけているわけです。しかし実験実習を教育の一環として考えたとき、実験の基礎としてガラス器具の取扱いを学ぶ意義があるのではないのでしょうか。
またガラスは使っていて、割れることもあるし扱いも面倒くさい。道具を大切に扱うことや、不便さを知った上で、ディスポのありがたみを知ってもらいたい、という気持ちもあります。

洗浄機が柿山様のお仕事にお役に立っており、非常にうれしく思いますが、何かご不満な点はおありでしょうか?

プログラムの変更がいまいちやりづらいことですかね。
もっと簡単にすすぎ回数を増やしたり、減らしたり出来ればいいなぁと思います。

最後に
本日はご多用の中、実習の後片付け・ご準備の大変さ、またいろいろと工夫されている内容や、そんな中で洗浄機がお役に立っていることなどを教えていただきありがとうございます。
今後とも、何らかの形でお役に立てればと考えております。
本日は本当にありがとうございました。