![S大学 H先生 [ クリスト ALPHA2-4(凍結乾燥機) ]](img/univ_s/name.gif)
まずご研究の内容をお教えいただけますでしょうか?
畜産の世界では歴史的に、乳がよく出る牛と病気に強い牛をかけあわせたり、肉のおいしいオスを健康なメスと掛け合わせたりといった試みがされてきました。その発展形として、体外受精の技術が使われるようになった歴史があり、そして顕微授精の技術が発達途上にあります。
体外受精技術は人工授精や胚移植と同様にすでに基盤技術となっており、今はその次の世代の基盤技術となるべき技術開発を、当研究室のメインターゲットとしています。
次世代の基盤技術というと、具体的にはどのようなものでしょうか?

卵子を培養されているところ
(撮影のため、扉を開けていただきました)

顕微授精をされているところ
その精子を凍結乾燥するときに、弊社のクリスト ALPHA 2-4を使っていただいているということでしょうか?
そうです。クリストの凍結乾燥機は真空度やチャンバ内の温度、加熱棚の棚温度や時間などを細かくセット・制御ができるので選びました。これらの精密制御ができる機器でないと、私たちの研究には不向きと考えたからです。
先ほど本体のプログラムも見させていただきましたが、かなり頻繁に使っていただいているようにお見受けしました。今はどのくらいの頻度で運転されているのでしょうか?
だいたい週二回くらいの頻度でしょうか。
たとえばいま私たちは、ウシ精子の凍結乾燥にチャンレンジしています。すでにラットやマウスの精子を凍結乾燥する条件は確立したのですが、同じ条件をそのままウシ精子に応用してもうまくいかない、と最近分かってきました。今は精子の予備凍結、本乾燥、精子を懸濁する培地の条件を少しずつ変え、文字通りトライ&エラーで調べています。
そのほかの例でいうと、いま実験小動物で確立している技術では、凍結乾燥精子に水を加えて復元させたときに、精子のDNA情報は損傷がない状態で復元できるのですが、精子の運動機能は損なわれてしまいます。いまは顕微授精の技術があるので、DNA情報さえきちんと残っていれば卵子と受精させることができますが、これをたとえば、精子を入れておくバッファを調整することで、凍結乾燥しても精子の運動機能を損なわないようにすることも狙っています。
このように文字通りトライ&エラーで少しずつ条件を変えて調べているので、凍結乾燥機も精密制御ができ、プログラマブルであることが必須になってきます。クリストの凍結乾燥機はそう意味でもとても重宝している機器です。
クリストの精密制御がお役に立っているとのことで、嬉しく聞かせていただきました。何かご不満な点などはあるでしょうか?
これは今の実験室に引っ越ししてくる前の話ですが、凍結乾燥機を置いていた部屋が2畳くらいの広さしかなく、しかもそこに恒温水槽や冷蔵庫もあり、夏に凍結乾燥機を動かすとスペース全体に熱がこもって大変なことになっていました。今の実験室は十分なスペースがあるのでこんな問題も解消され、特に不満はありませんね。
(最後に)本日はご多用の中、ご研究内容や凍結乾燥について詳しく教えていただいてありがとうございます。
現在取り組まれている課題をお聞きし、ご研究の成果がトライ&エラーの地道な作業の果てにあることを、あらためて実感いたしました。また弊社の凍結乾燥機が、その過程に少しでもお役に立てていることも分かり、嬉しく思いました。
今後とも、何らかの形でお役に立てればと考えております。本日はありがとうございます。