設計
マイクロ冷却遠心機で
マイクロも、スイングも、プレートも
M300FRは1.5/2mLチューブや50mLコニカル管といったスタンダードなチューブの遠心に加え、スイング・プレートロータにも対応したマルチモデルです。
ちょっとした細胞の集菌やプレートの遠心も、これ1台で対応できます。
こだわり抜いたユーザインターフェイス
設定したい遠心条件に素早く合わせることができ、かつ微調整ができるよう、回転数/遠心力と時間の変更にツマミを採用しました。日常的に使用するからこそ「つまみ易い」「回し易い」「押し易い」にこだわり、丸みのある三角形をした独自のツマミ形状に辿り着きました。
ロータ
3700・3740・3780のマイクロ冷却シリーズ、6200・M500TRの高速冷却シリーズともロータは共通
マイクロ冷却の37シリーズ、高速冷却シリーズの6200・M500TRもロータ交換は共通のワンタッチ方式のため、ロータの使いまわしが可能です。
ロータ交換はワンタッチ方式です
M300FRはロータをドライブシャフトにセットするだけのワンタッチ方式で六角レンチなどの工具で締め付けが不要です。用途に合わせてロータ交換が非常にスムーズにできます。
5 in 1の新開発ロータAF-2524
マイクロ系チューブがこれ一つで使用できます
ラボで使用する2mL 以下の、0.2mL、1.5mL、0.5mL、
0.2mL PCR、0.2mL PCR8連までのチューブが使用できます。
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スピンカラム/フィルトレーションチューブを遠心するとき、マイクロチューブのキャップを開けて遠心できます。AF-2524はチューブキャップを支える構造になっており、チューブキャップがちぎれて破損することを軽減します。(最高回転数13,000rpm以下でご使用ください。)
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0.2mL PCR8連チューブは左右に一列ずつセット可能。8連チューブを使用しないときは0.2mL PCRチューブを差し込んで使用できます。
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点対称でチューブのセットがし易い設計です。2mLはチューブ穴に番号を割り振っており、0.5mL、0.2mLはチューブ穴が連続しています。
アダプタなしでPCRチューブの遠心が可能です
AF-2524、AF-2724A、AF-2236ロータは、2mLチューブの穴の内側に、0.2mL PCRチューズ、0.5mLチュープの穴があいています。たとえば0.2mL PCRチューブをスピンダウンする場合でも、アダプタを使わずに遠心することができます。
市販のコニカルチューブで20,000xgの高速遠心
コニカルチューブを高速遠心されたいという要望をよくお聞きしますが、高速遠心をすると、コニカルチューブが破損してしまう場合があります。
AF-5004CHロータは特別な構造を採用することで、市販のコニカルチューブであっても22.140xgの高速遠心が可能です(弊社特許)。
バイオハザードロータ
AF-2730、AF-5004CS
AF-2730、AF-5004CSは、英国CAMRで認定を受けたバイオシールドロータです。
バイオハザード対策に適しています。
機能
自発光表示VFD搭載
- 日本オリジナルの技術、VFD(蛍光表示管)を搭載
- 一般的に、ディスプレイの視認性は表示ドット部のコントラスト比で左右されます。VFDでは、表示されているドット部が自発光、それ以外は消灯しているため、コントラスト比が大きく、離れていてもくっきり見えます。
- 最低視野角126°と視野角も広く、斜めからでも表示が見えます。
- 遠心終了をディスプレイがフラッシュしてお知らせします。
キーロック機能搭載
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遠心条件の変更、遠心中の操作をパスワードで管理します。
誤操作防止、第3者の方による遠心条件の変更を防止するので、大切なサンプルの遠心や常に同一条件で遠心を行うルーチン業務に適しています。
タコメータポート
- 光電子式回転計を用いた回転数測定に対応しており、ユーザが実施する遠心機の法令点検時に役立ちます。
電動ドアロック
- ドアを軽くおさえるだけでモータが動き、自動でロックされます。
- ドアは軽量素材を使用し、フリーストップ機構を採用しているので、開けているドアが急に倒れてくることはありません。
またドアを開けた位置でドアを停止させることができます。
省電力モード搭載
- M300FRは自動でディスプレイ表示をOFFにします。
この時の消費電力は約9Wです。
遠心機の国際安全規格
- 遠心中のロータは、大きな運動エネルギーをもっています。
すべてのロータは最大負荷での厳しい耐久テストをクリアしていますが、何らかの理由で遠心中にロータが破壊する可能性はゼロとはいえません。 - IEC61010-2-020に準拠した遠心機は、万が一ロータが遠心中に破壊しても、使用者の安全を確保します。
ロータの耐用回数
- 遠心機の回転体であるロータやバケットは、ステンレスやアルミといった金属材料で作られています。
- ロータやバケットは高速で回転するために、この「曲げたり伸ばしたり」を繰り返しており、ある一定回数に到達すると金属疲労によって破断してしまいます。
- 安全にご使用いただくために、耐用回数に達したロータは交換をお願いしています。
どうかご理解とご協力をお願いいたします。
この製品は日本国内100V専用です。また日本国内での使用を意図した安全規格に基づいて
設計・試験・製造しているため、日本国外でのご使用は、重大な事故の危険や障害の原因となります。
「日本国内専用機」を、日本国外へ持ち出ししないよう、お願いいたします。
また、日本国外での「日本国内専用機」に対するサービス(修理、点検、消耗品の供給など)の
提供につきましても、対応いたしかねます。